2003UB313という天体が太陽系第10番目の惑星となる可能性があるという記事です。
太陽系で10番目となる新たな惑星を発見したと、米航空宇宙局(NASA)が30日、発表した。惑星は冥王星や海王星の軌道より外側で、氷の塊が集まったカイパーベルトと呼ばれる帯の中にあり、冥王星より大きいとみられるという。
この天体が、惑星かどうかは今後、大きさなどを基に国際天文学連合で議論される。惑星と確認されれば、地球の“兄弟星”の発見は1930年の冥王星以来となる。
http://www.sankei.co.jp/news/050730/sha049.htm

credit: Samuel Oschin Telescope, Palomar Observatory
NASA-Funded Scientists Discover Tenth Planet (NASA)
上のリンクに更に詳しい情報があります。
2003UB313はカイパーベルトという海王星の軌道付近よりも外側にある環状の領域に見つかりました。
反射率が明らかでないため推定される大きさには誤差があると思われますが、
冥王星よりは大きな天体なようです。
夏のIAU (国際天文学連合)の総会で2003UB313の名前が決められ、
惑星とするかどうかの議論がなされるそうです。
これまでにもセドナやクワオワーのように冥王星に大きさの近い天体が見つかっていますが、大きさは冥王星に及ばずいずれも惑星とは見なされませんでした。
問題なのは、惑星の定義が存在していないことで、
単に大きいだけで惑星とするのかどうか議論になると思われます。
カイパーベルトには冥王星級の天体が他にも存在する可能性があり、
この天体を惑星とするのか、それとも、冥王星が格下げされるのか、冥王星を特例とするのか今後の行方が注目されるところです。