大和市立病院損賠訴訟:出産後に障害、市に1億4250万円命令----地裁 /神奈川
◇担当医の過失認める
大和市立病院(大和市深見西)で97年に仮死状態で生まれた男児(10)=東京都町田市=が手足のまひなど重い障害を負ったのは、同病院の担当医師が適切な時期に帝王切開しなかったためとして、男児と両親が大和市を相手取り損害賠償を求めていた訴訟で、横浜地裁は28日、同市に計約1億4250万円の支払いを命じる判決を言い渡した。三木勇次裁判長は「担当医は速やかに帝王切開の準備を始めなかった」と過失を認めた。
判決によると、母親は97年2月24日午後9時ごろ、胎児の心拍数が一時的に低下する症状が表れ始め、同40分にも再発したため担当医師が帝王切開を決定。午後11時ごろ、帝王切開で男児が生まれたが、手足のまひや発達遅滞の後遺症が出た。
三木裁判長は「午後9時ごろには既に胎児の心拍数が一時的に低下する症状がみられ、帝王切開の準備を始めるべきだった」と指摘。さらに「帝王切開決定から実施まで約1時間16分要し、遅きに失した」と述べた。【伊藤直孝】
◇大宮院長が控訴の意向
大和市立病院の大宮東生院長は記者会見して「障害を負っていることは誠に残念だが、可能な限り適切な処置を行った。過失は無く、脳性まひとの因果関係もない」と述べ、控訴する意向を示した。【長真一】(毎日新聞)
これだけの情報では確かなことはわかりませんが。
「帝王切開決定から実施まで約1時間16分要し、遅きに失した」ですか。
臨時手術決定→手術室確保→麻酔科医、看護師などのスタッフ呼び出し→準備→手術。
ここまで1時間16分で遅いですか。夜中だし十分早いような。。。
いったいどれだけの時間ならば許容されたんでしょうか。
残念な結果になったというだけで敗訴になっている気がする。